車に付いた付喪神(つくもがみ)のこと

車に付いた付喪神の話
画像はイメージです(そりゃそうだ)

前回は付喪神(つくもがみ)それ自体とそれが「ナイフ」に宿ったことを書いた。(旧ブログ:道具の不思議(付喪神:つくもがみ)について

今回は、フライフィッシングにほぼ不可欠であろう車と、そして付喪神のことを書こう。

僕は車がまあ好きな方で、若いときはかなり走り込んだと思う。今は日常の下駄代わり、そして釣りの重要な道具になっている。そして釣りのためにそこそこの距離の移動で車を運転すること自体が好きである。

さて、もちろんその車にも付喪神が付いている。具体的には助手席側のダッシュボードの上にいる。(いやもちろん、超能力女房からの情報だ)

前回のナイフの話に出てくる付喪神はナイフの切れ味を良くすることを担っていたようだが、車に関してはどんな役割を帯びているのか、あまりピンとくることはない。正直なところ、車の付喪神が役立っているのかどうかわからないのだ。

車であるからには明らかに消耗部品が多数使われ、メンテナンスを怠れば故障もする。そして実際に故障もしている。付喪神が付いてるからといって何もしないで絶好調というわけにはいかない。当然ながら走るにはガソリンも必要である。

ただし、もしかするとVベルト切れ事件では、ベルト切れのまま30〜40kmの走行を可能にして家のガレージ前までたどり着けたのは付喪神の働きかもしれないと思っている。あのときはなんと、ガレージ前に到着したときにちょうどエンジンストップとなり、始動不可となったのだ。

付喪神は自律的に移動できる

(実のところ、移動できるどころか意思の疎通ができる)

移動できると言ってもめったに移動することはない。しかし今までに二度、車から離れた付喪神が家の中に現れたことがある。

一度は慌てふためいた様子で家に飛び込んできた(と女房の証言)。このときは車を車検に出すために業者が引き取りに来たときのこと。業者のドライバーが車を出した途端に、驚いた付喪神が車から離れて家に飛び込んだらしい。

車は車検が終われば帰ってくるよと付喪神に言い聞かせてなだめる。車検に出している間、付喪神にはなんらかの依り代が必要だろうということで、適当な水晶玉か何かを用意したと思う。

二度目は、慌てることなくやって来た。僕自身の野暮用で、あるところに訪ねて行ったのだが、そこで車が何か良からぬモノを拾ったと付喪神が告げる。だからお祓い(おはらい)をしてくれと。やり方はタイヤに塩を振って水洗いだという。

このように、付喪神は人に意図を伝えることができるようなのだ。しかしそれ以上の人間的な「精神活動」のようなことがあるかといえば、それはなさそうだ。

また車検のときに「驚いて」車から離れるということはあったわけだが、人間的な感情が伝わって来るというより、アクションとして「慌てていた」らしい。ピョンピョンと跳ねまわったということだ。

新しい付喪神のこと

ある日、これも野暮用で義父の車を運転することになった。しかし僕は自分以外の「誰かの車」というのが苦手で、特に義父の車はしっくりこない。メカ的にどうという意味でなく、自分以外の誰かが使っているマシンという物に不思議な抵抗感があるのだ。

ところで女房曰く、義父の車には付喪神は付いていないらしい。義父はどんな機械ものを扱おうと、そこには付喪神が発生しないそうだ。

さて、その日は僕が義父の車の運転席に座った。エンジンをかけ、出発するためにハンドルを切りかけた。するとその瞬間、どうやら付喪神が発生した感じがした。そのことを「超能力女房」に尋ねると、確かに新しく付喪神が誕生しているという。例によって助手席側のダッシュボード上に居る。

そうか、付喪神が新しく生まれたとすれば、しっくり来なかったこの車の運転も少しは楽になるかもしれないと感じた。そして現実にそうなった。

ところでこの車の持ち主の義父であるが、そこそこの年齢に達しており、なんならこの車をボチボチ僕に譲ってくれようとかと考えているらしい。

いやー、正直言ってメカ的にはこの車が好きではない。お断りである。しかしながら付喪神が発生してしまっている。なんだかこのままでは、この車が僕の物になってしまいそうで嫌な予感である。

そこで、今回の運転以降はもう当面この車に僕自身が何か用があるわけでもないのだからと、新しい付喪神を僕の車の方に移動させることはできないか、と考えた。

「新しいツクモよ、とりあえず一旦は僕の車に来るがよい」

こう心の中でつぶやき、義父の車のダッシュボードに居るツクモを手のひらに乗せ、そして自分の車にそっと入れ込んだ。

超能力女房曰く、今僕の車のダッシュボードには二つの付喪神が居るそうな。もしかすると合体するのかと思ったが、そのまま二つのままらしい。

これから先、これら二体がどうなるのかわからないが、とにかく様子を見てみようと思う。

以上、ウチの不思議な付喪神、車に関する話題。

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