釣行記

天川(奈良県吉野郡天川村)-2016年6月8日

が降った後、増水を期待した初夏の天川。

場所:奈良県天川村
気温;午前8時頃  17℃ 午後 25℃
水温:未計測
天候:晴れのち曇り 風速0〜2m程度

今回はカメラの電源もバッチリで新緑の川の画像を撮れた。前日にはそこそこの降雨があり、減水気味の川がいくらか増水していることを期待した。

それから、今回の遡行では最終的に川迫(こうせ)ダム下にたどり着いたが、嫌なことを知ることにもなった。

なお、今回の釣行はにしきたトレーディングさんのランディングネット竹製のフライボックスのインプレを兼ねる。

初夏の天川

もくじ

交通規制の情報

森田商店から旧漁協の間は9月まで工事中。自動車進入不可。

上流部へ行くには新漁協を左手に見てそのまま道なりに走ると、旧漁協の正面に出る。そこを右折してみたらい渓谷やさらに上流部へ行ける。

レビュー用のフライボックスとランディングネット

竹製フライボックスに主要な一軍フライを詰め込む。さて、本日はどんな釣りになりますやら。

アマゴ

入渓点から最初のポイント。非常に良いところで今回は3回目となるが、必ず良い魚が出る。流心脇から25cm程度のアマゴ。

最初のアマゴ

画像右上「オイル様なもの」が浮いている。リールから出たらしい。

釣り始めのこの時間帯、ハッチは盛んで大小様々なカゲロウ系が乱舞していた。フライはこの時期の汎用性が高いピーコック・パラシュート。陸生昆虫とカゲロウ系の中間のようなフライだ。

それからしばらく釣り上がるがピーパラに反応なく、ハッチに合わせた#14程度の普通のパラシュートに。

最初のアマゴポイント

途中、スプラッシュライズの強烈版というか、もう魚の身体全体が完全に水面高くに飛び出すといったライズを散見する。しかし何を追っているのかはっきりしない。このライズが流れがほとんどないブールでも起こるが、魚は全く定位せずにクルージングしている。これはまったく攻略できない。ピーパラを見ては一目散で逃げ行くアマゴ。

他、ビートル系が飛ぶのを幾つか見る。これはフライ選択の考えに入れるべし。

後のアマゴ

釣り上がりながら後2尾のアマゴを加える。

サイズがダウンしているが、これはまあ天川のレギュラーサイズだろう。このあたりの魚は放流魚とは明らかに顔が異なる。天然繁殖したものだと思われる。

アマゴ2尾目

アマゴポイント2

アマゴ3尾目

アマゴポイント3

ちなみに、養殖アマゴの姿かたちは活けアマゴ&アユ販売をしてる森田商店さんの水槽で見られる。(時期によってアユのみ)

森田商店(食料品、お土産、入漁券販売)

久々のイワナ(ケンカの跡付き)

釣り上がって、あるポイント。流れ込みの流心、流心脇から魚が出ず、ヒラキで出たイワナ。正直、ここの川ではアマゴとイワナのポイントの区別があまりつかないように思えてならない。

「飛ぶ魚」が多いので、高浮き系としてCDCカディスにたっぷりと粉のフロータントをまぶしたものを使う。

竹製フライボックス

一軍のフライを一個のボックスに集めるのは方法だ。今まではパラシュートはパラシュート、カディス系はカディス系といった分類をしていた。今回の釣りではこのボックスしか用がなかった。

ティペットを引いて走る魚が茶色く「おお、これはイワナ!」。サイズは25cm程度でこの川としてはレギュラー+といったところ。イワナらしく「バクンッ!」とフライを襲う。

ケンカ跡があるイワナ

このイワナは腹部に噛まれた跡がある。イワナが縄張り争いをしていたようだ。イワナ同士が格闘している様子は動画が幾つか上がっていると思う。

イワナのポイント

画像中央付近で最も水深があるところから出る。

最後のアマゴ追加

最後に追加したアマゴ。レギュラーサイズ20cmであるが非常に整った体型で色も美しい。

最後に釣れたアマゴ

そして更に釣り上がるが、以前よりここを登り続けるとだんだんと魚影が薄く小さくなるような気がしていた。

最後のアマゴポイント

このあたりまで登るともう水がチョロチョロなところしかなくなる。画像手前の緑の部分は水量少なすぎ、藻が繁殖してしまっている。

まず、どんどん登って川底の石が丸型から四角型に変わることがある。これは川石の成り立ちからして上流部では石が角ばっていることはわかる。

そしてアマゴは角石よりも丸石の方を好んでいるように思う。これは、石に身を寄せるとき、石が角ばっているのは気に入らないといったことあるかもだ。

しかしながら、その石の形以上に、もしかすると影響があるかもしれないことを発見してしまうのだ。以下に続く。

更に登って川迫ダム下に・・・

登って登って、ふと見上げると川迫(こうせ)ダムが見えた。この遡行、今日の釣りも終わりを告げる。

現在時刻はまだ午後2時。ふと、今回はこのダム直下近くまで行ってみることにした。

巨大な一枚岩の岩盤がそびえる景色に圧倒され、むしろ恐ろしい。その岩の向こうにアーチ型のダム。

岩盤脇から轟々たる水音。これはダムから出た水が岩盤を叩きつつ滝を形成している場所。ちょっとした滝壺になっていて深い谷(ゴルジュに近い)の日陰と相まって少しばかり不気味である。それでも釣り人の性というべきか、その滝壺に何投か毛鉤を投入する。

なんだか魚がいない感じ・・・

いや、待てよ!何か臭いぞ・・・いわゆる腐敗臭である。水の匂いそのものがおかしい。

ううむ、これは気持ちが悪い。何で山奥の谷でこんな匂いの水なんだ?

しばらく意味がわからなかったが、ふと気づいた・・・

それはどこから来た水か?

そうか、これはダムに溜まった水だ!

これはダム上を見た人ならわかるだろうが、川迫ダムの上側はしょぼい水溜り状態なのである。人工物が予想外の結果を招いているあの状態。あの水はどう見ても富栄養化して藻が繁殖しまくっているのだ。これは水が腐るわ・・

で、ダムの直下でその水をチョロチョロと放水しているということだ。

そしてその水が下るにつれ、山から自然に注いでいる水とミックスされ、下流域ではダムから直の水の濃度が減っているということではないか。

天川本流、登って登って川迫ダムに近づくと、水がどんどん臭くなる・・・多分、魚はどんどんいなくなる・・・とそんなカラクリに気づいた釣り。

あ〜、嫌だ。もうダムサイトが見えるようなところまで釣り上がらない!。
なんと後味の悪いことか。

降雨と増水、天川について

ここ天川では数年前の豪雨では人的被害が出るほどだったが、ここ数年は少々の雨では水位に影響しなくなっている。

天川へ来るようになってから8年目だが、年々水位が下がっていると思う。

そして何より、少々の雨では全くと言って良いほどに増水しない。山に杉を植えまくったのはもう何十年も前であって、根本的にその影響があるにせよ、どうもここ数年は雨の降り方が変わったのだろうと思う。

雨が降った翌日、程よく増水しているかな、と思いきや、その予測が当たったことは一度もない。今は洪水と渇水のどちらかである。

ちなみに、今回のリポートは釣った魚のポイント画像をすべて添付しているが、どれを見ても流れがショボイと思われる。これ以外は水が止まったようなプールなのである。

釣りの後

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