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ロングティペット&リーダーのヨレの原因

ロングリーダー&ティペットの釣りでは、ティペットに「よれ」が入りやすいと言われている。確かにそれはある。鳥の羽を巻きつけた釣り鈎をリーダー&ティペットに結んで振り回す関係上、どうやってもある程度は飛行中のフライが回転し、ティペット部にヨレが入りやすいのだが、ロングリーダー&ティペットとなるとその度合いが強くなる。

プレゼンテーションに起因する

ヨレの原因はいくつかあるだろう。そのひとつには、ロングリーダー&ティペットの釣りではプレゼンテーションにおいてリーダー&ティペットが空中で完全にターンするまでにフライを着水させていることが考えられる。

ショートティペット&リーダーのプレゼンテーションではティペット&リーダーが空中で完全にターンした後、フライが着水するまでの微かな時間がある。このティペット伸びきりかから着水までの時間にキャスト中のヨレがそのタミングでいくぶんかは解けるのかもしれない。

しかしながら、逆U字、逆V字のプレゼンテーションではティペット部を完全にはターンさせないため、「ヨレの自然な解け」のチャンスが少ない。特に逆V字では、ティペットの尖った先端が着水してからフライが着水するまでの時間が短いので、なおさらヨレが戻らないことが考えられる。

ヨレ対策のためのフライの構造

そこで、ロングリーダー&ティペットを使うとき、フライの作りとしてはできるだけ空中で自転しないように考える。

自転しにくいフライとは、単純に言えば「空気抵抗」の少ない物となる。空気抵抗がある物は、それだけ回転のきっかけを得てしまいやすい。とにかく、フライを正面から見てできるだけ進行方向に空気を浴びない形を心がけ、マテリアルはできれば硬くない物を選びたい。

また、空気抵抗だけでなく構造としてハックルの巻きつけは最小限に、できるだけ「螺旋」(らせん)構造を減らすように心がけたい。螺旋構造はもろ風車に違いないのだ。

これはボディ・ハックルはもちろんのこと、パラシュート・ハックルも同様である。パラシュートのハックルはキャスト中に正面から風圧を受けるだけでなく、飛行中に様々な角度から風を受けているようだ。だからボディ・ハックルだけでなく、パラシュート・ハックルでも必要以上な「厚巻き」は禁物だ。現実問題としてパラシュート・ハックルは多くて4回転までという目安。

岩井渓一郎氏が巻くパラシュートについて

ところで、ロングリーダー&ティペットの釣りとして第一人者であろうと思われる岩井渓一郎氏は、パラシュート・ハックルをけっこうおかまいなしに厚巻きしている。

たとえば氏が巻くピーコック・パラシュートでは、そのパラシュートハックルの巻数が4〜5回もしくは7〜10回と幅があるが、4〜5回でも巻き数として多い方と思われる。リンク先の動画で氏が解説しているのは、4〜5回巻きの「薄手」と7〜10巻きの「厚手」を用意し、現場の状況で使い分けるというもの。ティペットのヨレなどということよりも「食わせる」ことを最優先にしているということだろう。

以下に岩井氏がピーコックパラシュートを巻いている動画をリンクしておく。


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